↑アイキャッチ画像は2022年4月27日17:48に住宅地の側溝の水のほとんどない底のコンクリートの上で保護した赤ちゃんスッポン。ありえない時期に現れた赤ちゃんスッポンで、ポツンとじっとしていました。私が手を伸ばしても逃げませんでした。そのまま連れて帰って今日現在で飼育343日です。保護当時の甲長は3.1cmで、孵化して数週間ぐらいしか経っていないと推察されました。現在の甲長は4.8cmです。(2023年4月5日17:10撮影)
なぜありえないのかの詳細は写真投稿記事で説明しています。
ここのブログ記事(このサイトでは投稿形式として写真とブログの2種類があります)ではこの赤ちゃんスッポンのこれまでの体調について書こうと思います。今日現在で飼育343日ですので、あと22日で丸1年になります。1年経つのにあまり成長していません。現在の甲長は4.8cmで、保護当時の3.1cmから1.7cmしか大きくなっていません。ペースとしては遅いと思います。このスッポンより6ヶ月遅く保護したスッポンは保護当時の甲長が2.7cmしかなかったのに、現在の甲長が6cmであることからも、この最初に保護した赤ちゃんスッポンは成長が決して順調でないことが窺えます。
この赤ちゃんスッポンは当初から体が弱かったという印象です。まず、飼育を開始して間もない頃に4本の手足のいちばん長い爪がそれぞれ1本ずつ4本折れました。なぜかいちばん長い爪が脆い感じでした。それで、できるだけ栄養が偏らないように餌を食べさせようとしたのですが、サケの切り身しか食べませんでした。しかもあまり食べませんでした。市販の加工エサは食べませんでした。なのでけっこう痩せていました。もう痩せているのが当たり前みたいに感じていたせいか、日々の変化があまりわからなくなりました。いわゆる「茹でガエル」状態とでも形容すればいいでしょうか。
ある日、ふと見てみると、ちょっと痩せすぎじゃないかと思いました。しかも体が水に浮いている。ちょっとおかしいと思いました。でも体は浮いていても左右どちらかに傾いているということはありませんでした(呼吸器感染症だとどちらかに傾くことが多いようです)。でも、手足に湯葉みたいな薄黄色の物体が発生してきたので、以前も別のスッポンで経験がある感染症だと思って掛かりつけの動物病院に電話をかけて確認しました。「見てみないとわからないので今から連れ来れますか」ということだったので動物病院に連れて行って診てもらいました(2023年1月7日9:45)。その結果、肺炎にはなっていなかったけれども、感染症に罹っていたので、以前に別のスッポンの感染症の時に処方してもらっていたチューブ状の塗り薬「ビクタスS MTクリーム」を処方してもらって、それを塗って治療しました。その結果、けっこう危なかったけれども何とか持ち直して現在に至ります。現在はサケの切り身とレプトミンスーパーをまあまあ食べてくれますので、干し椎茸のように痩せこけていたのが、少しだけふっくらしてきて背甲の骨が浮き出ている感じが以前よりは目立たなくなりました。しかし、今でも皮膚病に罹りがちです。リビングでできるだけ日光に当てるようにしたり、30分未満で乾燥の時間を確保するようにしています(長時間だと忘れる可能性が高いので以前の失敗を繰り返さないように短時間にしています)。
こういった経過を辿ってほぼ1年になりますが、病弱なことがこの赤ちゃんスッポンが成長が順調ではない要因だと私は考えています。でも、成長は遅くてもいいから元気に日々を送ってほしいというのが一番です。これからもこの子は病気に罹りやすいことが予想されるので、他の子たちより特に注視していきたいと思っています。